奇跡から実力へ

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また快挙だ、前日のワールドカップバレーボールで世界ランク1位のセルビアとの勝利に続き、我が日本ラグビーが世界第2の強豪アイルランドに勝った。誰もが驚く中、ヘッドコーチの一言は重い「信じているのは僕たちだけ」。勝てたのは、宮崎での特訓が想像を絶するものだったのかもしれない、でも、実力プラス目に見えない何かが影響していると思う。ワールドカップ開催国のプライド、絶対に勝つという意志、そして信じることだ。日本に帰化しチームを統括したリーチマイケル達がそれを証明した。頭が下がる思いだ。単なるスポーツ観戦を超え日本が誇らしかった。

アナウンサーが「もはや奇跡とは言わせない」と叫んでいたが、日本が罷り間違って勝った時のことを考え仕込んでおいた言葉だろう、歴史に残る名言だ、アナウンサー冥利に尽きる。

まだ会社にいた頃、親会社の研修会で平尾誠二が講師として招かれ講演を聴いたことがある。大八木との関係、松尾に負けた時のことなど語っていたような気がするが、鮮明に覚えているのは表情、笑顔、いい男だ。同じ大学だったことでさえ誇らしい。残念ながら3年前に早逝してしまったが、ワールドカップ初勝利に貢献した平尾だからこそ一番喜んでいるのかもしれない。奇跡から実力になったのもミスターラグビーの大きな貢献があったことは間違いない。

それにしても海外から来た観客が手に手にビールを持って飲みながら観戦しているシーンが気になる。調べるとラグビーの発祥の地イギリスでは日本でもよくあったパブでビール片手に観戦するそうだ。それがラグビーの観戦ではなくてはならない世界共通の風物詩になったらしい、知らなかった。なので、サッカーの試合の6倍もの消費量で町からビールがなくなるというのも冗談ではないようだ。

我が家でも第一戦の対ロシア戦から缶ビールで観戦だ。初めは妻共々応援していたが、熱くなるオレを尻目に「子供のとうせんぼごっこ」「街で絡まれて振り払って逃げる」「喧嘩」「強い男に群がる女」「子供の頃の鬼ごっこ」「ユニホームにあんなに草の汁がついたらもう着られない」なんて分析していた。

おしまい

2019.9.29

浦和