北野天満宮と今出川通りの旅

岡山からの帰り、やはり京都。前回来た時に泊まった三条河原町近くの新京極内にあるホテルグレスリー京都三条に荷物を置いて京都巡りスタート。このホテル、余計なものを排して実用的、とても綺麗で、広くて、安い、超オススメだ。なんと言ってもバスルームがトイレとは別、ゆったり。それに洗顔用の洗面台が外にあり便利だ。因みに、Yahooトラベルのセール、スタンダードダブルでなんと24平米税込3311円、紅葉シーズンではこうもいくまい。でも、ホテルもここまで来たか感満載、京都の中心地なので、京都に来たらここを拠点に決めている。

f:id:matsunari812:20211029124551j:image
f:id:matsunari812:20211029124548j:image
f:id:matsunari812:20211029124544j:image

f:id:matsunari812:20211029134111j:image

今回は北野天満宮へ、早速、バスで向かった。知っての通り、ここは菅原道真公を祀っているいわゆる天神様の総本山だ。天神様は数あれど、その中心的存在ならば一度は来ておきたい。

f:id:matsunari812:20211029124815j:image
f:id:matsunari812:20211029124812j:image

九州の太宰府天満宮にはだいぶ前だがお参りした。さだまさしの歌、飛梅で有名だ。その梅、親がここの梅だそうだ。つまり原種。

f:id:matsunari812:20211029125041j:image

学生時代、ここ京都でさだまさしのコンサートを見に行ったことがある。その時からこの歌がお気に入り。菅原道真太宰府天満宮北野天満宮飛梅伝説、京都、学生、さだまさし、当時が甦る連想ゲームだ。

修学旅行の学生たちが受験の祈願をしていた。オレも習ってお参りしようとしていると、幼稚園の児童たちが保母さんに連れられてニ例二拍手一礼を頑張っていた。未来、夢、可能性に溢れる光景だった。

お参りを終わって、いつもの王将にはまだ早いので、ホテルまで歩くことにした。北野天満宮は西から東へ突っ切っている今出川通りの西側、そこから今出川通りをひたすら東に歩き、下鴨神社の下から鴨川沿いに南へ下って三条通りを西に入ってホテルへと、どえらいルートだ。この今出川通り、歩いてみると発見や思い出の宝庫だ(下のイラストでは紫のペイントの部分を歩いたよ)。

f:id:matsunari812:20211030164929p:image

改めて思うが、京都の通り沿いは間口の狭いお店が多い、それも独特のこじんまりした店構えでどこも静かな佇まいだ。全てがゆったり流れる。時間と合理性に追われる資本主義、どこ吹く風って感じ。通り沿いには、喫茶店、散髪屋、他に食堂が多い。なので、歩いていると次々と、この店なんだ、ここ美味そうだなあ、なんて興味が尽きない。

歩き始めて程なく、通り沿いに白峯神社という社が目に入った。何処かで聞いたような固有名詞、あっと思った。神社の境内に入り更に合点が入った。この間、金毘羅さんに行った時、崇徳院が合祀されていると知った。その折り、ウィキペディア崇徳院を調べていたら、京都に白峯という神社があり、そこにも崇徳院が祀られていると書いてあった。その時はまた今度、と思っていたがその神社がなんと、たまたま歩いていた今出川通り沿いにあったのだ。偶然にしろ驚いた。この神社、スポーツの守護神でもあり、サッカー日本代表やバレーボール女子代表などがボール等を奉納しているとのことだ。

f:id:matsunari812:20211029130632j:image

f:id:matsunari812:20211029130629j:image

北野天満宮菅原道真、そして崇徳院とくれば次は平将門だろう。そう、日本三代怨霊というわけだ。次は将門を追いかけないわけにはいかない。

更に今出川通りを進むと、天下一品の看板が懐かしく迎えてくれる。今出川通りと烏丸通りが交差する烏丸今出川の交差点からほど近いところにある京都が誇るコテコテラーメン店の今出川店、構えは若干新しくなっているが昔の名残まだ十分だ。この店は学生時代仲間と真夜中によく来たものだ。懐かしい、タイムスリップ。

f:id:matsunari812:20211029131148j:image
f:id:matsunari812:20211029131151j:image

烏丸今出川の交差点は南西にこの天下一品、南東に御所、北東に我が母校、そして北西に雀荘があった筈だ。まさかと思い、探すと看板がまだある。2階なので階段を登っで確認すると入口から見える雀卓は健在だ。卒業して40年の月日、感動的だ。それだけ需要があるということなのか。京都は学生の街、喫茶店、ライブハウス、食堂、雀荘は欠かせない。先頃、大学の郊外移転が見直されているが、そうだと思う。周りが田畑の環境で授業を受けるだけでは学生の感受性が磨かれない。学生の本分って何か、勉学だけではない、大人一歩手前でしかできない経験だ。自己弁護になるのでこれくらいにしておく。兎に角、京都は学生にトコトン優しい街です。

f:id:matsunari812:20211029132317j:image
f:id:matsunari812:20211029132325j:image
f:id:matsunari812:20211029132321j:image

母校のキャンパスを通り抜け、更に今出川通りを進む。初めて親から離れ、大学の掲示板で探した下宿に向かう、不安と期待が交錯するなんとも形容し難い気持ちが甦って来る。

f:id:matsunari812:20211029132429j:image
f:id:matsunari812:20211029132435j:image

鴨川に出る前に、出町柳商店街に寄った。テレビでうどんと鯖寿司が有名な満寿形屋を確認するためだ。今食べると夕食に影響を及ぼすので今度また。

f:id:matsunari812:20211029132546j:image

鴨川の川辺は老若男女を問わず憩いの場所だ。比叡山に抱かれた盆地を貫く一級河川、歩いているだけで憩う。鴨川もいいが、北から南に向かって右側を歩くと小川が流れている。水草の中で小魚が泳いで心洗われる、あまり知られていないオレの癒しスポットだ。

f:id:matsunari812:20211029133438j:image
f:id:matsunari812:20211029133435j:image

ホテルに一度戻り、スマホを充電し、いざ王将へ。いつものメニューを平らげほろ酔いに。何故か昔懐かしい喫茶店でもと思い、ネットでジャス喫茶を検索したが、近場でひっかからず。河原町通り沿いの老舗、六曜社のコーヒーを味わう。ここは昔ながらの店なので、喫煙可。コーヒーとタバコはセットのお店だ。みんな煙の出るタバコを吹かしている。なので、マスクをしているのは店員ばかり也。一昔前に遡ったよう雰囲気、でも、こういう店は無くならないでほしい。何故かって、訳わからず、懐かしく、落ち着くからだ、理由なんか無い。女性おひとり様が目立つ、この辺も昔あった光景だ。

f:id:matsunari812:20211029133349j:image
f:id:matsunari812:20211029133345j:image

帰りにラーメン、もちろん天下一品だ。新京極に最近できた店、ちょっと暗いが味は同じ。辛子ニンニク大盛りで、と思ったが本日すでに閉店だ。仕方ないので、祇園店に足を運んだがやはり終わっていた。それもそうだ、チェーン店なので。それでもラーメンと、鴨川ベリの眠眠という街中華的なお店に入りビールを頼んだらなんと633。飲んでいると客がオレ一人になり、すると従業員が一斉に片付けだした、落ち着かない。いづらくなり、というより段々むかついて来たので速攻店を出た。なので、本日ラーメンに辿り着けず。コンビニでつまみを買って本日終了、今日はお疲れ様でした。本日の歩行、18キロ、23000歩。

おしまい

221.1.28