浜松で立ち飲み

今日は浜松、前回来たときの立ち飲み屋が忘れられなくてまた来た。場末にある女性二人でやってる小さな店だ。空いていたのでとば口で飲んでるとママと話をしたくてくる男達で狭いカウンターはデュークしそうになる。静岡から来たとか、長野から来たとか言って自慢しているが、オレは埼玉だ、なんて言わなかったが。ママの料理は家庭的だ、とても美味い。

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オレは2度目だが、皆んな回を重ねてママから常連として扱われたい、男にはそんなプライドみたいなものがある。ビールとホッピー、結構飲んだ。いつもはこれで帰るのだが、今日は何だかもう一軒、徘徊しながら台湾料理の店にたどり着いた。

台湾料理といえば池尻だ、懐かしい。昔、池尻にお世辞にも綺麗といえない台湾料理の店があった。何故か中華系飲食店はその方が趣があって美味そうに見える、不思議だ。で、よく上司に連れて行ってもらったその店、餃子と砂肝さしが絶品。

3坪もないとても狭い店だったが、若い台湾出身の店主、というよりニイちゃんが雰囲気を醸し出す。当時、最近結婚したそうで嬉しさ一杯、こっちも一緒に楽しさイッパイ。街中をカブの後ろに奥さんを乗せて走ってたりして幸せそうだった。でも、少し後に行ったらなんか元気がない、別れたそうだ。すると数日後に店を畳んで近くの中華料理屋で雇われで働いていた。そこの店、店主が結構キツくって我々客が心配するほどパワハラ的、なので昼飯食べながら気が気でなかった。その店、松崎しげるが来てタンメン食べたのが週刊誌に取り上げられて天狗だ、どうでもいいが。その店も長く続かずいつの間にかいなくなった、台湾へ帰ったとか、消息不明。でも、あの砂肝さしの味は忘れられない。弱った身には生まれ故郷が何よりだ。かんばれ、カブの台湾料理シェフ。

たどり着いた台湾料理店、思わず懐かしくて砂肝を頼んだが辛い、全然違う。

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失敗したと思ったが、砂肝が縁でこんなに懐かしさに浸れたのは嬉しい、人と人を砂肝が繋ぎ、思い出に浸る。歳を取るごとに思い出は宝だ。

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おしまい

2019.10.14

浜松