東瀬戸内海一周、大塚国際美術館

岡山で妻側親族が一堂に会する新年会があったので、その足で徳島の大塚国際美術館に行ってきた。以前から機会があったら一度観ておきたかったところの一つだ。

久しぶりにワゴンRでドライブ。経路は、東瀬戸内海を一周。岡山→瀬戸大橋→高松→鳴門(美術館)→大鳴門橋→淡路島→明石大橋→神戸→姫路→赤穂→津山で約500キロ。

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妻と美術館を鑑賞後、妻を新神戸におくり届け2号線を下り赤穂から斜めに山を越える。夜間のこともあり民家なし、対向車なし、いささか心細かったが鹿に二度ほど勇気付けられた。それでも2時間半ほどで到着、麓のローソンの灯りがなんとも温かい。

大塚国際美術館はオロナミンの大塚グループが1998年に文化財記録保存のために設立した、言ってみれば西洋絵画のレプリカ美術館、バブル期メセナの一環だろう。約1000点の名画を特殊な技術を使ってオリジナル作品と同じ大きさで陶板に再現したもの、つまり焼き物。

この美術館のユニークさには驚きだ。美術館自体が山に埋もれている。

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正面玄関の地上1階がB4階にあたり、山の頂上が2Fに相当する。展示もB3が古代と中世→B2ルネサンスバロック→B1がバロックと近代→1Fと2Fが現代、西洋絵画の通史を勉強できる仕掛けだ。

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それから戦災で焼けたゴッホの「芦屋のヒマワリ」なんかもあり世界的にも注目されている

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ただし全部を観るには時間がかかりすぎる、始めの古代、中世に時間をかけすぎ、観たかった印象派ぐらいから足がふらつき始める。でも一番の来てよかった感は迫力だろう。オリジナル作品と同じ大きさなので空を見上げるような大きな作品もあり今まで経験したことのない圧倒的感動だ。

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特に受付後はじめに目にするシスティーナ大聖堂にあるミケランジェロの「最期の審判」は圧巻、バチカンに来て観ているようだ。

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持論だが絵画はそれに触れれば触れるほど自分なりの納得感が培われると思う。この美術館の近くに宿を取り、数日間かけて西洋絵画にどっぷり浸かるともっと見えてくるものがありそうだ。こんなふうに思うのもここ数年、事あるごとに絵画を観てきたからだろう。こう思えるようになると面白い、さらに興味が湧いてくる。

それにしても大鳴門橋から見る鳴門海峡は絶景だ、なんか海の青さが濃く、それと大鳴門橋の白とのコントラストがとてもいい、オススメだ。

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おしまい

2019.1.11
徳島