熱海で

今、京都へ向け移動中。東海道本線の各駅停車で行っているのでのんびりだ。でも、ひとつ困ったことがある。

2年前痔の手術をして以来、世界に誇る日本の技術が産んだウオシュレットが必需品になってしまった。因みにウオシュレットはTOTOの登録商標らしい。初めて行くところはウオシュレット付きトイレの場所をまず確認、行ったところは全て記憶している。

困るのは電車の中だ、ウオシュレット付きなんてまだ夢の夢、非常時は途中下車しかない。さらに駅ナカのトイレもまだウオシュレットが付いていない所が多い、なので改札を出て冷や汗かきかき探さなければならない、なんと不便なことか。当然の如く常日頃から用心深くなって、早め早めに行動することにしている。

本日、まさにそうなってしまった。昨夜、妻と飲み過ぎてしまい、朝から調子が悪かった。熱海で一旦降りて改札近くのラスカ熱海という商業施設にウオシュレット付きのとても綺麗なトイレがあるのを知っていたのでそこで用をたすことにした。熱海着8時20分、改札を出たがまだ営業前、9時開店らしい。しまった、営業時間まで確認しておくべきだった。仕方なくコーヒー飲みながら開店まで粘ることにした。そうしないと熱海から浜松までは電車によってはウオシュレットどころかトイレすら付いていないのがある、乗車時間的にあり得ない、山手線とわけが違う。下手な英語で車内放送する前にトイレ完備が先だろう、今時珍しい。東海道本線はいくつかのエリアに管轄が分かれているらしく、便利さ、乗り心地が大きく異なる。この区間は最悪、電車は3両編成だったり、トイレがなかったり、各駅停車だけだったり、そもそも電車自体が汚い、世界遺産富士山を擁する路線なのにとても残念だ。

というわけで、ラスカ熱海が開店したのでトイレをお借りした。デパートの開店時と同じく、従業員の人達が目を伏せながらトイレまで直行するオレに「いらっしゃいませ、ようこそお越しくださいました」なんていうから恥ずかしかった。悪いと思ったので店舗の成城石井でお茶を買った。帰りしなも「ありがとうございました」。

おしまい
2019.8.8

熱海を発車オーライ