全英女子オープン

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渋野日向子が42年ぶりにメジャーを制した。全英女子オープンだ。

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前の日単独首位だったので夢にまで出てきた程、応援していた。前半ダボで出遅れ、トップと2打差になった時は肝を冷やした。上位はやはりメジャー経験者、百選錬磨の選手ばかりでバディー合戦、相手が落とさない限り2打差はきつい。でも、悔いを残さない攻めの姿勢で攻めきった。

岡本綾子が一世を風靡した時、やたら最終日のパックナインが強かったのを覚えているが、それを彷彿とさせる強さと度胸を持った選手だ。

過去メジャーで2位だったのは、岡本綾子が6回、福島晃子、宮里美香畑岡奈紗がそれぞれ1回と計9回、3位までを含めると18回にも上る。1位とはそれほど手の届かない聖域なんだろう。そこを技術、精神力、そして運、それとキャディとの二人三脚で乗り切った、最悪も頭をよぎったが本当に勝っちゃった。

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強さの秘密は、ソフトボールをやっていて、投げるか打つのどちらかが左だった、これは岡山綾子と同じだ。両親は陸上の選手でスポーツ家庭、そして何よりも観客を味方につけたことだろう。たかが3、4日でアウェイをホームに変えた、性格か戦略か、もちろん両方備えている。そこにはしたたかさも必要だ、それが無ければ、前日のインタビューで「勝てるかもしれない」なんてどんな新人類でも怖くて言えないと思う。

解説者も興奮して滑っていた。42年前男女通じて唯一メジャーに勝った樋口久子プロが渋野の先をプレイしていた同じ17アンダーだったサラス選手が最終ホールで1メートルのバディーチャンスにつけた時、たかが1メートル、されど1メートル的な発言で、経験したものでしかわからないプレッシャーだ、と我が身に例えて言った。その後、サラス選手が外した途端、「ほら」って。戸張捷がすかさず「そんなこと言わないでよ」ってフォローしていたが。日本の悲願だったことはわかるが、言っちゃったって感じだ。

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因みに、渋野日向子は岡山出身、高校は津山にある作陽高校、オレの地元といっていい。英雄だ。

おしまい


2019.8.5

午前4時